■Fritz Hansen復刻ラウンジチェア|Okusen Lounge Chair

■落ち着きと貫禄のオクセンチェアが復刻 

フリッツ・ハンセンは、アルネ・ヤコブセンがデザインした特徴的なラウンジチェア、オクセンの復刻を発表いたします。スワンチェアやアリンコチェアなどのアイコニックな作品の持ち味である、有機的で柔らかいラインで知られるアルネ・ヤコブセン。

 

1966年にオクセンを発表した際には世界中のデザインの目利きたちを驚かせました。デンマーク語で「牡牛」を意味するその名前のとおり、オクセンチェアは大きく、骨太でパワフルでした。 

 

■骨太なフォルムが主役に 

フリッツ・ハンセンが送り出すアルネ・ヤコブセンのデザインによるオクセン。個人の住宅や会社のオフィスのどのようなラウンジのセッティングも、より上質に高めます。ヤコブセンの他の多くのデザインとは異なり、オクセンは特定の建築プロジェクトのためにデザインされたものではなく、長年に渡るデザインの試行錯誤の成果でした。

 

このチェアは、オリジナル作品の生産期間が短かったこと、そして物議をかもしたパワフルな表情から、目利きたちの間で極めて希少とされてきました。ボリューム感のあるオクセンはエッジの効いた個性を発揮し、エッグチェアと同様に他に類のない存在感を放ちます。 

 

ヤコブセンはオクセンのデザインに5 年の歳月を費やしました。それまでの丸みを帯びた有機的なシェイプが特徴の作品とは対照的に、このラウンジチェアはシャープなシルエットが際立っています。常に世間を驚かせたいと考えていたヤコブセンは、1962 年から何度もオクセンのプロジェクトを見直し、1966 年にようやく形となりました。出来上がった作品はヤコブセンがそれまでにデザインした中で最も大型かつ最も特徴的なチェアでした。米国のリクライニングチェアがインスピレーション源となっていることが明白なオクセンですが、ドイツや日本からも深い影響を受けています。

 

このデザインは、ソフトで彫刻的なフォルムを得意とするデザイナーというヤコブセンに対する認識への反動ととらえることもできます。オクセンもまた彫刻的ではありますが、それまでとはまったく異なる角ばったフォルムが目を引きます。このチェアは、エッグチェア、スワンチェア、ドロップチェアなどのロイヤルホテルプロジェクトのために作られたソフトで有機的な作品と、オックスフォード大学セント・キャサリンズ・カレッジの教授用にデザインされた、より幾何学的なオックスフォードチェアの中間のスタイルのデザインとなっています。 

 

フリッツ・ハンセンのデザイン部門責任者であるクリスチャン・アンドレセンは次のようにコメントしています。「私にとってオクセンは最もアルネ・ヤコブセンらしいデザインの1 つであり、ヤコブセンの才能の幅広さを示すチェアです。精密でほとんど幾何学的なデザインは独特で、ヤコブセンが同時代の誰よりも冒険的であったことがわかります。だからこそ、これは本当にフリッツ・ハンセンらしい製品なのだと私は思います。魅力的かつ威厳に満ちたオクセンは、真の傑作です」 

 

■2017年版オクセン 

より上質な座り心地をもたらすために、フリッツ・ハンセンのデザイン開発チームはオクセンのオリジナルのデザインを保ちつつ、今日のエルゴノミクスと座部のスタンダードに合わせて改良を加えています。2017 年に合わせて行われた「現代化」により、背面の高さは5~7 ㎝高くなり、前面のアームレストの幅は2~3 ㎝細くなりました。

 

オクセンの特異な点の1 つは、アルネ・ヤコブセンがチェアの図面を一切残さなかったことです。2017 年版のオクセンのデザインは、保存されてきた実物を分析して行われましたが、この実物には触れることが許されなかったため、再デザインはチャレンジであるとともに、アルネ・ヤコブセンのデザインに対する考え方を探る旅でした。 

 

チェアはグラフィカルな容姿で、背面と側面から見ると切り取ったように見えますが、座部はソフトで、チェアがゆっくりと美しく経年変化するとともに柔らかさを増します。ベースはオリジナルと同じで、一目でアルネ・ヤコブセンとわかる5 スターベースです。おそろいのフットスツールを添えれば、骨太で卓越したオクセンを存分に味わうことができます。 

■アルネ・ヤコブセン 1902年-1971年

「私に人生哲学があるとすれば、それは製図板の前に座ることです」-アルネ・ヤコブセン

 

アルネ・ヤコブセンは、1902年にコペンハーゲンで生まれました。建築を学ぶ若き学生だった彼は、23歳の時にパリ・アールデコ見本市の出展したチェアで銀メダルを獲得し注目を集めました。1930年代には、コペンハーゲン北部の海辺に建つベルビューシアターなど、センセーショナルな建築デザインの機能主義を取り入れ、キャリアを躍進させます。

 

アルネ・ヤコブセンとフリッツハンセンのコラボレーションの始まりは1934年にまでさかのぼります。しかし、このチームがアリンコチェで大成功を収めるのは1952年になってからでした。続いて1955年にはセブンチェアが大きな反響を呼びました。これらの成功によりアルネ・ヤコブセンとフリッツハンセンの名は家具の歴史に刻み込まれることになります。